≪海洋汚染について≫ 「大漁唄い込み」歌:我妻桃也、1954、コロンビアレコード)

仙台の赤潮
 海洋は広いので、たとえそこに有害物質を含んだ水が流れ込もうとも、無限に近く希釈されるので、汚染の問題は起こらない、と考えている人々が多いように思います。しかし現実には、汚染した水の流入に加えて、河川や沿岸の工事の影響も加わり、近海の漁獲量は減り、かつての豊かな漁村は消えつつあります。また養殖漁業でさらに海は汚れつつあります。海洋汚染は魚介類の健康を蝕み、回りまわって、家畜や我々の食生活に悪影響を与えつつあります。
 不知火海における有機水銀による汚染はかつて大きな公害・水俣病を生み、この時の企業の対策は遅れ、政府の対策も被害者の救済よりも企業の保護に回り、ますます被害を拡大しました。しかし水俣病のような目に見える健康障害はないものの、有機水銀の汚染は現在、広く拡大しています。プランクトンから小型の魚へ、また肉食魚へと、生物濃縮によって、もはや有機水銀汚染は世界中に拡大しているのです。
 海洋汚染は内海で被害が顕在化しやすいのです。今、有明海で起こっていることを、冷静に見て根本的な対策を立てなければ、汚染は内海からさらに外洋に広がるでしょう。
 左の新聞記事と写真は平成16年のことですが、宮城県と福島県の近海で赤潮が実際に起きたのですから、日本の近海の海洋汚染問題は放置できない状況にあると考えられます。つまり宮城県に住んでいる我々にも、有明海という内海で起こっていることは無縁ではありません。このホームページを読んでくださった方々と共に、一緒に学び、考え、できることから行動を起こしませんか。

(追加:この記事に関して、東北大学理学部名誉教授・江刺洋司先生からE-mailをいただきました。「4月末に松島湾内での海苔養殖が終了し、残った有機酸活性剤を一挙に廃棄したために、急速に、本来は海水温度の上昇する夏場にしか発生しない大規模な赤潮プランクトンの発生を伴い、茨城県沖まで達する状況を撮影したものと推察されます。5月8日と言う早春の出来事である事に注意する必要があります。8月なら塩釜市民の生活廃水起因の赤潮とも誤解されかねません。重要な事は、自然界では発生し得ない春先に発生し、福島県境の沖合いまで親潮に乗って南下していると云う実態 です。太平洋さえもこのように赤く染める海苔養殖法を政府が認可している現状を多くの方々に知って貰う必要があります。」)

 「海洋汚染を考える会」事務局・加藤純二(連絡先 E-mail: m_kato_clinic@ybb.ne.jp )

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